ブックタイトル広島市立広瀬小学校創立100周年記念誌

ページ
17/24

このページは 広島市立広瀬小学校創立100周年記念誌 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広島市立広瀬小学校創立100周年記念誌

95生涯一度きりの父親からの手紙 私の両親は広島に住んでいます。弟と妹も広瀬小学校にお世話になりました。父親はすごく厳しい人でした。小、中学生のころは勉強をしないで、サッカーに明け暮れていましたので、「サッカーを辞めて、もっと勉強をしろ」と、父親にかなり怒られていました。中学校まではなかなかサッカーに賛成してもらえませんでした。 東芝に入社して2年目の時でした。なかなかうまくサッカーができない、試合にも出られないし、もう辞めたいと悩んでいました。そんな時、人生で初めて父親から手紙をもらいました。今も宝物として持っています。『なぜお前はそんなにやけ酒を飲んでいるんだ。そんな精神力のないやつとは知らなかった。中学校の時を思いだせ。サッカーを辞めろと言われて、殴られたり、蹴られても辞めなったお前がなぜ、試合に出られないことでサッカーを辞めるんだ。』人間壁につき当たったら初心に帰れ、自分は今何をすべきか、どういう立場にあるのかということを考えろという父親の手紙でした。これは生涯一度きりの父親からの手紙です。この手紙を読んで、もう一回がんばってみようと思い、今まで続けてきました。もしあの時に父親からの手紙がなければ、たぶんサッカーを辞めていたと思います。今でも、辛いときにはこの手紙を読んで、初心に戻ることを忘れないようにしています。夢を大切に 私は正直にいうと、小学校の時のサッカーチームではレギュラーではありませんでした。しかし、サッカーが好きだったし、ずっと続けてサッカー選手になりたいという夢をもっていました。初めて試合に出られるようになったのは中学2年のころからでした。当時は小畑くんという、頭もよくて、カッコよくて、サッカーも上手で、女の子にもててというスーパースターがいました。その小